PS2やWii、DSやPSPなどの家庭用ゲーム機をソフトウェア上で動作させ、実機がなくてもプレイ可能にする『エミュレーター』
昔のゲーム「SFC/GBA/N64/PSP」はもちろん、割と最近のゲーム「WiiU/3DS」にも対応したエミュレーターが有り、PC上で気軽にプレイすることができます。
ただ、それぞれのゲーム機で対応するエミュレーターが異なり、加えて複数種類あるため”どのエミュレーターを使えば良いのか分からない”といった方も多いかと思います。
そこで本記事では、PC上で動作するエミュレーターを”対応ゲーム機別”に厳選してまとめてみました。
「このゲームのエミュレーターならこのソフトを使っとけば間違いない」というエミュ系ソフトを厳選しているので、ぜひ参考にしてみてください。
PS3エミュレーター『RPCS3』
PCの要求スペックは高いけれど、あらゆるPS3ゲームに対応しているPS3専用エミュレーター『RPCS3』
”PC上でPS3のゲームがプレイできる”という点だけ見ても感動モノだけれど、とくに特質すべき点はプレイできるゲームタイトルの多さ。
RPCS3公式の対応表によれば、完全動作するPS3ゲームが約4割、動作に若干難があるゲームも合わせれば約9割のPS3ゲームがプレイでき、日本のゲームはもちろん、海外産ゲームまでほぼ全て網羅している。
また、欠点というか仕方がない部分として、”動作の重さ”が挙げられるけれど、この点は設定である程度緩和可能。
PS2エミュレーター『PCSX2』
デフォルトで日本語に対応している上に、95%のPS2ゲームに対応している最強のPS2エミュレーター『PCSX2』
17年以上開発が続けられており、逆に動作しないPS2ソフトを見つけることのほうが困難なほど再現性が高い。
エミュレーターの醍醐味でもある”チート”も簡単に利用でき、コントローラー設定も自分好みにカスタマイズできる。
標準で日本語にも対応しており、加えてインストール不要な”Portable版”もあることから気軽に試せるのもGood。
PS1エミュレーター『ePSXe』
プラグインで機能追加対応、PC上で動作するPSエミュレーターの中では最高峰の『ePSXe』
いわゆる”ステートセーブ”や”スクリーンショット”機能など、エミュレーターとしての基本的な機能は網羅されている。
加えてほぼ全てのPSゲームが動作することから、もはや”PS”本体よりこちらの”ePSXeエミュ”で、PC上でゲームしたほうが効率が良い。
ただしデメリットとして、ソフト自体は64bitに対応しておらず、環境によってはWindows10で起動しない場合がある。そういった場合はePSXe実行ファイルを”互換モード”にして対応可。
また、デフォルトは英語だけれど、有志の方が作成した”日本語化パッチ”で簡単に日本語化できるので参考までに。
PSPエミュレーター『PPSSPP』
PCだけでなく、スマホ版(iPhone&Android)もあるマルチデバイス対応PSPエミュレーター『PPSSPP』
後述するWii&GCエミュ『Dolphin』の開発者が制作しており、機能性&ソフトの対応度はお墨付き。
iPhone版はたまに動作が遅く落ちることがあったり、Android版は文字化けすることもあるようだけれど、PC版は非常に安定しておりほぼ全てのPSPゲームが完全動作する。
『PPSSPP』最大の目玉機能、”チート”もお手軽に導入でき、ストレスフリーでプレイできる。
WiiUエミュレーター『Cemu』
最新ゲームもプレイ可能、WiiUエミュならこれ一択『Cemu』
WiiUが国内生産終了してから2年、早くも完成度の高いWiiUエミュ『Cemu』が台頭し、すでに多数のWiiUソフトが動作。最新バージョンではオンラインにも対応する。
実際のゲームプレイまでの準備が多少面倒なのと、まだまだ完全動作するタイトルは少ないため、発展途上ではある。
しかし、WiiUエミュなら実質『Cemu』しか選択肢がないほど完成度は高く、意外と低スペックPCでも動作するため汎用性が高い。
Wii&GCエミュレーター『Dolphin』
その高い完成度から各種メディアにも取り上げられたほどのWii&GCエミュレーター『Dolphin』
こちらのエミュレーターに関しては、もはや説明不要だろう。
ほぼ全てのWii&GCゲームに対応し、実機では”HD720p”が最高画質だったゲームを”フルHD1080p”に高画質化できるのが最大の特徴。
加えてBluetoothでのWiiコントローラ対応、各ゲームチート対応、オンライン要素有り、Windows10/MacOS/Android対応と、正直欠点が見当たらないほどに完成されている。
また、デフォルトで日本語に対応しており、公式サイトですら完全に日本語化してあるなど、非の打ち所がない。
3DSエミュレーター『Citra』
まだまだエミュレーターとしては発展途上、しかし3DSエミュ選択肢は一つ『Citra』
3DSエミュの中ではもっとも有名なこちらの『Citra』だけれど、実は”ビルド”により快適に動作する3DSゲームに差があり、他エミュと比較して複雑化している。
というのも公式に「Nightly Build」と「Canary Build」がある他、有志による独自ビルドも多数公開されており、どのゲームをプレイするかにより最適解が異なる。
また、実際にゲームをプレイするためには他エミュと同じく”ROM”が必要になるが、実機で復号化するか復号化済みのROMを手に入れない限り、そもそも動作しない点にも注意。
DSエミュレーター『DeSmuME』
多数あるDSエミュの中、もっとも利用者の多いDS専門エミュレーター『DeSmuME』
個人的に”名作ゲームの多さ”で言えば決してDSも負けてはいないと感じており、そんなDSゲームをPC上で手軽にプレイできるのがこちらのエミュレーターとなる。
動作は比較的安定している上に対応ゲーム数も多く隙きがないが、公式の”安定版”は長い間更新されていないため、今でも積極的に更新されている”開発版”を推奨。
また、有志による日本語化パッチが公開されているため、必要があれば日本語化しよう。
GBA&GBエミュレーター『VisualboyAdvance』
GBA&GBのエミュレーターと言えば、”VBA”正式名称『VisualboyAdvance』
昔懐かしのゲームボーイ&ゲームボーイアドバンスのゲームをBIOS込みでほぼ100%エミュレートし、手軽にプレイ可能。
本来GBA&GBの小さな画面をPC画面に大きく拡大表示し、任意でフィルターまで掛けられる親切設計。
公式版の『VisualBoyAdvance』と有志が開発している『VisualBoyAdvance-M』があるが、公式版は10年以上更新が停止しているため、ここでは有志版のリンクを掲載。
SFCエミュレーター『Snes9x』
レトロゲーマー必須、SFCの名作ゲームをPCでプレイできる神エミュレーター『Snes9x』
エミュレーター界隈では知らない人がいないほど有名すぎるので、いまさら説明するまでもないとは思うけれど。
高い互換性と便利なチート機能、シンプルな操作性で大人気なWindows10対応SFCのエミュ筆頭。
とにかく利用者が多く、情報が豊富にあるので、仮に困ったことがあってもググれば解決できる可能性が非常に高い。
ちなみにスマホ版(Android)も有り、名称は若干変わって『Snes9x ex+』になるので注意。
尚、そのままでは英語で見づらいため、配布されている有志による日本語化パッチを任意で当てよう。
※万が一Windows10で起動しない場合は”互換モード”で起動推奨。
FCエミュレーター『Nestopia』
10年以上更新停止しているのにも関わらず、未だ根強い人気を誇るFCエミュレーター『Nestopia』
こちらも前項『Snes9x』と同じく、昔から存在するため非常に利用者が多く、とくに導入や設定で詰まる部分はないと思う。
ただ、個人的にはFC以前のゲーム機は古すぎるため、あまりFCゲームはプレイする気にならず。
唯一レトロゲーマーにはおすすめできる。
N64エミュレーター『Project64』
子供の頃、友達と散々やり込んだ64ゲームがPCで蘇るN64エミュレーター『Project64』
具体的なタイトルは出しませんが、恐らく本記事をご覧になっている方なら一度はやり込んだであろう元祖大乱闘ゲーム、それがPC上でプレイできる個人的には神エミュレーターの一つ。
さらにアップデートによりAndroidにも対応し、いつでもどこでも大乱闘が楽しめるという神仕様。
今でも動く任天堂64ゲーム機を所持している方は少ないと思われるので、何気に貴重なエミュでもある。
Xboxエミュレーター『Cxbx』
私自身Xbox本体(ゲーム機)を所有しておらず、当然Xboxのゲームもやったことがないため詳細不明。
噂によれば数あるXboxエミュレーターの中でも比較的利用されているエミュが『Cxbx』らしいが、未検証のためご利用は自己責任で。
※公式による更新は8年以上ストップしているため、ここでは多数の改善が施された”有志版”のリンクを掲載します。