皆さんは初めて何かを始めるとき、もしくはより深く知りたいとき、どこで情報を手に入れますか?
テレビやネット、店舗へ行って書籍立ち読み、最近で言えば電子書籍なんかも一般的ですね。
しかし、私は初心者の方には、動画をおすすめします。
なぜなら、アートを学ぶ場合、文字と画像だけの解説では、初心者の方には適さないと思っているからです。
- 単純に文字よりも動画のほうが情報量が多い
- 目で見て、耳で聞くことにより記憶に残りやすい
- 実際の作業風景を流れるように確認できるので、全体像をイメージしやすい
よって初心者の人にこそ、まずは動画で感覚を掴むことをおすすめします。
尚、初めのうちは難しいと思いますが、慣れてくればこんな作品も作れますよ
※実際の切り絵のやり方・作り方に関しては切り絵作家の方の動画を中心に解説しています。
切り絵に必要なもの
最低限必要な道具は、たったこれだけです
少しでも切り絵に興味がある方。
1.100均でカッター板とデザインカッターを買う
2.切りたい絵を用意する
3.黒画用紙に貼る←テープのりNG
4.切る
写真の切り絵は100均の道具使用です。写真のカッターはダイソーの物なんですが、あんまりオススメは出来ませんね。刃が長すぎるので。 pic.twitter.com/KqQClY4JyV— しろ (@rzk_kk) March 20, 2018
カッターマット
デザインナイフ(カッター)
切りたい絵(図案)
2、デザインナイフも普通のカッターで代用可能です。(ただし、非常にやり辛くなります)
注:巷で切り絵に必要な道具を色々と列挙している人がいますが、初心者のうちからあれもこれもと買わないようにしましょう。結局使わず無駄になってしまったら勿体無いです。
尚、上記の道具は全て100均で売られているので、全て購入しても300円ほどですね。
図案はこちらからどうぞ
切り絵作家(プロの方)が使っている道具はこちら
デザインカッターNT400
カッターの替刃(刃の角度30度)
シャープペンシル
スティックのり
AQUAPITペン型のり
くず入れ
カッターの刃入れ
トレーシングペーパー(薄口B5サイズ)
色上質紙 特薄
マスキングテープ
プロの切り絵作家の方が実際に使っている道具ですので、実用性・信頼性ともに折り紙つきですね。
ただし、これら全てを揃えようと思えば有に数千円は超えてきます。
ちなみにOLFAカッターマットなどは、種類やサイズにも寄りますが、高いもので3000円以上します。
これを高いと取るか安いと取るかは人によると思いますが、少なくとも初心者の方には必要のないものでしょう。
※駆け出しの初心者にはまず必要のないものですが、これから先、切り絵に慣れてきたらより綺麗に作りたくなると思います。その時に検討すればよいかと。
切り絵のやり方を動画と文章で解説
見ている分には簡単そうだけど、実際にやってみると意外と難しいことってありますよね。これは当然、切り絵にも当てはまります。
切り絵の肝になるカッターに関しても、普段それほどカッターって使わないと思います。(仕事で梱包する人は別)
ある種包丁よりも切れるカッターの使い方を疎かにしていると、事故の元にもなり得ます。
そこでまずは、カッター(デザインカッター)の扱い方から見ていきましょう。
切り絵の切り方、デザインナイフ(カッター)の扱い方
以下はデザインカッターの力の入れ方、抜き方、使い方を手元をアップにして解説している動画です。
まずはプロのカッターの扱い方を見て、感覚を掴みましょう。
1、基本の切り方
2、三角形の切り方
3、丸の切り方
4、間違えやすいストライプを切る順番
複雑なデザインの切り始め、ポイント【図案:あじさい(花)】
切り始めは人それぞれです
- 外側から順に
- 内側から順に
- 簡単そうな所から
- 難しそうな所から
- 適当に切りやすい所から
結論から言うと、どこから切っても良いです。
切り絵は不要な部分を切り落とし、必要な箇所だけを残す作業です。
つまりどこから切り始めても結果は変わらないので、切り始めは重要ではないわけですね。
とは言え、この部分から切り始めたほうが効率的です
「この部分から切り始めたほうが効率的(失敗しにくい)」という方法はあります。
それが以下の動画↓
こちらの動画では、図案にあじさいを使っています。
- まず中央の細かい部分を切った後、あじさいの花びらを右から左へ順に切っていきます。
- 次に下の葉っぱの部分も同様に右から順に処理します。
- そして最後に輪郭を綺麗に切る取る感じ。
これに加えて後半では色の付け方なども解説されています。
ただ、初心者がいきなり色まで付けるのはハードルが高いので、まずは前半部分で基本を抑えましょう。
※直線で切る場面が少なく、初心者の方には少し敷居が高いように感じられますが、動画の方で注意点なども解説されているので、切り絵の切り方、考え方を学ぶことができます。
要点をまとめると、
1、図案の中央部分
2、細かいパーツ
3、隣り合うパーツ
これを意識すること。
切り絵の作り方、実践編【ねこの図案で解説】
切り絵の作業風景を最初から最後まで、通しで見てみよう
これまでの動画で、
- 切り絵に必要な道具
- デザインカッターの扱い方
- 切り絵を切る際の考え方
この3点が分かったかと思います。
次に、ここまでで得た知識を整理するため、実際に図案の切り始めから色を付けてのり付けする最後の工程まで、通しで見ていきましょう。
まずは切り始め、ねこの顔の小さいパーツ部分から切り始めていますね。
これは先ほど解説した通り、切り絵のセオリーなので覚えておきましょう。
その他はこれまでの動画解説でしっかり練習していれば、問題ないはずです。
色の付け方に関しては、そこまで難しくありません
- シャーペンで型を取る
- デザインカッターで切り取る
- のり付けする
大まかにこの3工程です。
しかし、難しさはないですが、非常に細かい作業になります。
慣れるまでは手が震えたり、細かなミスもあると思います。
ですが、失敗した場合は裏からテープで貼ったり、のりで接着したりで対応できます。
はじめは作業が遅かったり、手が震えたりという点も数回やれば慣れてきます。
兎にも角にも、まずは始めてみることが大切ですね。
※尚、猫の図案に関してはHN:梅みんつさん制作の切り絵図案がクオリティも高く、おすすめです。
まとめ:重要なのは完璧を目指さないこと
これは初心者の方にありがちですね。
デザインによっても変わってくるんですが、切り絵というのは基本的に精密作業です。
当然細かい所まで詰めればより良い作品は出来上がりますが、それにはリスクもあります。
私が過去にやらかしたのが「キワまで攻めすぎて切れてはいけない部分まで切れてしまった」ということがあります。
具体的にはキャラクターの「髪の部分」の作業中、細かいところまで詰めすぎて「片側だけスキンヘッド」みたくなってしまいました(マジで泣きたくなりました)。
結局どこまでやるかは自分次第ですが、慣れないうちは「完成させること」を優先したほうが良いと思います。
※ただ、失敗してしまった場合の対処方もあるのでそこまで神経質にならなくてもよい。重要なのは、失敗を恐れず手を動かすことですね。
つまり何が言いたいかというと、「初心者のうちは妥協も必要」ということですね。
白い部分(不要な部分)は残しても良い。むしろ余裕を持って切り進めていきましょう。
以上、ご精読ありがとうございました。