Torrentファイルを開き、実際に中のファイルをダウンロードする時、かならず必要になってくる『Torrentクライアントソフト』
とはいえ、マイナーなソフトも合わせれば20種類以上あり、”どのTorrentクライアントソフトを使えば良いのか分からない”といった方もいるでしょう。
そこで本記事では、比較的利用者数が多く、且つ安定して使用できる「Torrentクライアントソフト」を厳選してまとめました。
とりあえず『Torrentクライアントソフト』で迷ったら、この中から選べば失敗はしないと思うので、参考にして頂ければ幸いです。
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おすすめのTorrentクライアントソフト5選
qBitTorrent
- オープンソースソフトウェア
- 広告が全くなく軽い
- 最近人気が出てきているTorrentクライアント
2020年現在、数ある”Torrentクライアントソフト”でもっともおすすめできるのがこちらの『qBitTorrent』
元々は次項の『μtorrent』を意識して作られており、それ故どうしても”二番煎じ感”は否めなかったが、現在の最新バージョンでは逆転して『qBitTorrent』は軽量高速、『μtorrent』は妙に重くなり、無駄に広告が付くようになってしまった。
オープンソースでありながら高機能で、ソフトはもちろん完全日本語対応。
”Torrentファイルを開くためのソフト”として必要な機能は全て網羅されており、すでに他のTorrentクライアントソフトを利用している方にも乗り換えをおすすめできる。
欠点としては、公式に”Portable版”が用意されておらず、PCにインストールしなければいけない点。
後述する『μtorrent』はインストール不要なため、この点は気にする人にとっては多少欠点になると思う。
尚、デフォルトのままでも利用できるが、最低限の設定として、「qBitTorrent」へのファイルの関連付けで「.torrentファイル」と「マグネットリンク」を設定しておくことと、アップロードスロット数を”1”に制限しておこう。
μTorrent
- インストール不要なPortable版あり
- メモリー使用量が少なく軽量(旧バージョン)
- 日本人利用者が多く、情報が豊富
知名度はトップクラス、元Torrentクライアントソフトのデファクトスタンダード『μTorrent』
メモリー使用量が非常に少なく、余計な機能がない上に高速で、その使い勝手の良さに定評があったTorrentクライアントソフト。
しかし、いつの間にか広告が追加されたり、インストール時に有害なマイニングソフトを抱き合わせたりなど、改悪が目立つようになってしまった。
とはいえ昔のバージョンであれば広告もなく軽量で、『qBitTorrent』に次いで未だおすすめできるTorrentクライアントソフト筆頭。
尚、個人的に昔のバージョンの中でもとくに使い勝手が良かったのは『μTorrent 2.2.1 build 25302』、インストール不要でPCを汚さないのも大きなメリット。
欠点としては、昔のバージョンはセキュリティ的な面でどうしても不安要素があるのと、一応本体は日本語化できるが、それでも一部英語になってしまうため、英語アレルギーの方には前項の『qBitTorrent』のほうが良いと思う。
Transmission
- オープンソースソフトウェア
- 非常にシンプル且つ直感的な操作性
- MAC/Linuxで人気なTorrentクライアント
つい数年前まではMAC/LinuxOSのみに対応していて、界隈では非常に人気を博していたが、いつの間にかWindowsにも対応し完全にクロスプラットフォーム化したTorrentクライアントソフト『Transmission』
Windows版がリリースされてからまだ日は浅いが、Torrentクライアントとしてはすでに10年以上の歴史があり、ほぼ全ての主要機能は網羅されている。
また、公式Wikiが2年以上更新されていないせいか、対応OSに”Windows”が入っていないけれど、公式サイトのほうにしっかり”Windows10対応のTransmission”が用意されており、今後より人気が出てくる可能性が高い。
ちなみに、公式版の『Transmission』と非公式の『Transmission-Qt』の2種類有り、『Transmission-Qt』独自のメリットとしてWindowsOSに対応していた点があったが、暫くして公式がWindows10対応のTorrentクライアントをリリースしたため、そちらに関しては使う理由がなくなった。
BitComet
- 公式サイト含め完全日本語対応
- 公式に日本語のQ&A掲示板有り
- ソフトはやたらと重い(環境に依る?)
現存しているどのTorrentクライアントソフトよりも”日本人に優しい”と思われる『BitComet』
当然のことながら、本体は日本語に加え公式サイトも日本語対応、そして何より専用の日本語Q&A掲示板が設けられており、その場で意見交換、疑問点を質問できる。
ただし、Torrentクライアント自体は妙に重く、環境の問題もあると思うけれど、あまり快適には利用できないかもしれない。
特別使い勝手は良くないが、掲示板含めた総合的な情報量は『BitComet』がトップだと思うので、”Torrentに慣れていない方”にはおすすめできる。
BitTorrent
- 元祖Torrentクライアントソフト
- 広告が多い上に重い
- 別途機能が追加された”有料版”がある
記事冒頭で”利用者が多く、安定して使用できるTorrentクライアントソフト”と言及したけれど、その究極系がこちらの公式『BitTorrent』
しかし、”おすすめか?”と問われると、全くそんなことはない。
元々『qBitTorrent』や『Transmission』とは違いオープンソースというわけでもなく、バリバリの営利目的なためソフト自体に広告がある。
加えて英語が主体となっているため使いづらく、UIはスタンダードな3ペイン構造だけれど特別使い勝手も良くはない。
ただ、今後突然アップデートが打ち切られたり、終了することはないと思うので、そういう意味では”使い勝手の良さ”よりも”安定を求める”方にはおすすめできる。
おすすめのTorrentクライアントソフトまとめ
Torrentでファイル共有する際に必須になる『Torrentクライアントソフト』は多数ありますが、ここでは比較的知名度が高く、メジャーなソフトをご紹介しました。
ちなみに、Torrent自体に違法性はなく、当然『Torrentクライアントソフト』にも危険性はありません。
しかし、「μtorrent」の少し前のバージョンでは、実際にビットコインを掘るためのマイニングソフトを勝手にインストールして問題になった事例があり、”Torrentファイルをダウンロードできればソフトは何でも良いだろう”といった思考だと危険性は高くなります。
この手のソフトを使う際に重要なのは、
- 抱き合わせソフトはインストールしないこと
- ダウンロードするファイルは慎重に選ぶこと
- セキュリティソフトは必ず併用すること
これらは最低限徹底しましょう。
※余談ですが、実は本記事のアイキャッチ画像が『qBitTorrent』の実際の起動画面となります。
インターフェースは全て日本語のわりにすっきりしており、比較的分かりやすい印象を受けると思います。
基本的に”Torrentクライアントソフト”の間でダウンロード速度などの差はなく、どちらかと言えば”機能性”よりも、”使い勝手の差”が顕著なので、ここら辺は実際に利用してみて”比較”して頂ければと思います。